西宮市医師会診療所 健診部特定健診・特定保健指導
特定健診
現在、国民医療費の3割が生活習慣病で、死因別死亡率の6割が生活習慣病が原因となっています。不規則な生活習慣により肥満者が増加傾向にあり、その多くが糖尿病、高血圧、高脂血症の危険因子を併せ持ち、危険因子が重なるほど心疾患や脳血管疾患を発症する危険が増大しています。そこで、個々の被保険者に対し、自主的な健康増進・疾病予防の取り組みをはたらきかけることが医療保険者の役割として重視され、そのため医療保険者にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した生活習慣病予防のため健診・保健指導を実施することが決定されました。食生活、飲酒、喫煙等さまざまな生活習慣の蓄積による糖尿病、高血圧などの生活習慣病を予防するためには、生活習慣そのものの改善が必要で、そのため健康管理、健康増進を目的に生活習慣そのものを改善して、発症を未然に防ぐことが求められています。
検査項目(必須項目)
- 問診
- 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
- 身体計測(身長、体重、BMI)
- 血圧測定
- 血液検査(GOT、GPT、γ-GTP、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖、ヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿蛋白、尿糖)
検査項目(選択項目)
医師が必要と判断した場合は次の項目も検査が行われます。
- 心電図検査
- 貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値)
- 眼底検査
運営についての重要事項に関する規定の概要
参照 https://kenshin-db.niph.go.jp/kenshin/kikan_checkups/view/7488
特定保健指導
特定保健指導は、階層化により「動機付け支援」「積極的支援」に該当した人に対してのみ実施されます。
特定保健指導の目的は、対象者が自分の健康状態を自覚し、生活習慣の改善のための自主的な取り組みを継続的に行うことができるようにすることにあり、対象者が健康的な生活に自ら改善できるよう、さまざまな働きかけやアドバイスを行います。
動機付け支援 生活習慣の改善を促す原則1回の支援が受けられます。医師、保健師、管理栄養士らの指導のもとに行動計画を作成し、生活習慣改善に取り組めるように、専門家が原則1回の動機付けを行います。計画通り効果が出ているかなどを評価します。
積極的支援 3ヶ月以上、複数回にわたっての継続的な支援が受けられます。医師、保健師、管理栄養士らの指導のもとに行動計画を作成し、生活習慣改善に取り組めるように、専門家が3ヶ月以上の定期的・継続的な働きかけを行います。計画通り効果が出ているかなどを評価します。
運営についての重要事項に関する規定の概要
参照 https://kenshin-db.niph.go.jp/kenshin/kikan_guidances/view/2959